皮膚科クリニックを設計する際は、患者さんが快適に過ごせる空間づくりを意識することが大切です。あわせて、スタッフや患者さんの動線を考慮したレイアウト設計も欠かせません。ここでは、皮膚科クリニックの設計ポイントについて、事例とともにご紹介します。
ひとくちに皮膚科クリニックといっても、保険診療をメインとするのか自由診療をメインとするのかで適切なデザインが異なります。
たとえば、保険診療をメインとする場合、来院する多くの患者さんが病気に対する不安や悩みを抱えています。そのため、落ち着いたカラーで居心地の良い空間づくりを意識すると良いでしょう。
一方、自由診療をメインとする場合、患者さんが悩みやコンプレックスを相談しやすいカウンセリングスペースが必要です。
また、ターゲットとなる患者さんの年齢や性別に合ったデザインを採用することで、集客にも役立ちます。
皮膚科クリニックでは、診察や会計までの待ち時間が発生することもあるでしょう。待ち時間が長くなってしまうと患者さんにストレスを与えてしまうため、居心地の良い待合室を設計することが大切です。
ゆったりとしたスペースを確保するのはもちろん、心地良いアロマや音楽を取り入れるのがおすすめ。また、子連れの患者さんのためにキッズスペースを設ける・デジタルサイネージで待ち時間などの情報を流すといった工夫もポイントです。
内装デザインを決める際、患者さんの動線とスタッフの動線を意識しましょう。とくに美容皮膚科の場合は、患者さん同士が顔を合わせないような動線づくりがポイントです。
また、スタッフが働きやすいよう、作業効率の良い動線づくりが必要。患者さんとスタッフが何度も顔を合わせるようなレイアウトにしてしまうと、患者さん・スタッフの双方にストレスが溜まります。
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美容外科・美容皮膚科を標榜するクリニックの設計事例です。
「高級ホテルのクラブラウンジやロビー」をコンセプトとして、高級感のあるシンプルモダンなデザインを採用。待合スペースの上部には総ミラー貼りの折上げ天井が広がっており、明るく広々とした空間を演出しています。
さらに、回廊式の通路がスムーズな動線を実現しているのもポイントです。


設計時にポイントとなったのは、「自然光に近い診察室にすること」と「複数の診察室をドクターが移動できるようにすること」でした。
そこで、屋根をかまぼこ型にし、高窓から自然光を取り入れました。また、診察室を回廊型の待合室で囲むようなレイアウトを採用することで、ドクターが診察室を移動しやすいようにしています。


テナントにあるこちらの皮膚科クリニックの設計では、「角地で大きな窓ガラスがある」という特徴を生かしています。窓側に待合スペースを設けており、オープンタイプのドアを通って診察室へと入れるつくり。
待合側は木目調、診察室側はホワイト基調と分けることで、同じ空間でもスペースを感覚的に分断できるようにしています。
開業時からブランド設計と内装を一貫してプロデュースしたい、経営中に動線の無駄や待合室の薄暗さを改善して患者の満足度を上げたい、もしくは老朽化した内装の清潔感を回復して感染対策を強化したい……そんなリアルな課題は、医療空間に得意な設計パートナーが解決します。
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